シンセサイザー研究室

DAW用PCを買う

DAWとはDigital Audio Workstation の略で、デジタル音楽制作環境のことです。
DAWソフトウェアはシーケンサーと呼ばれる楽曲の録音再生機能、バーチャル楽器、オーディオミキサーなど
トータルで音楽制作を行えるソフトウェアの事です。
代表的なDAWソフトに「Cubase」などがあります。
Cubase
https://www.steinberg.net/ja/cubase/

世の中には大きく分けてMacとWindows機の2種類があります。さて、ではどちらを選べば良いのでしょうか。
実はどちらを選んでも音楽制作は出来ます。なので、デザインと趣味で選びましょう。

PC用ゲーム(オンラインでもオフラインでも)をやりたい人はWindows機で決定です。
Windows用のゲームの方が圧倒的に多く、ビデオカードも強力な物が使えるためです。

macOS、iPhone、iPadのアプリケーションが作りたいという人はMacに決定です。開発環境XcodeはMacにしかありません。

Logic ProというDAWアプリケーションを使いたい人もMacに決定です。Mac版しかありません。
AppStoreで30000円でダウンロード販売しています。

どちらでも良いという人はデザインで選んでください。どちらでも大抵の事は出来ます。
iPhone、iPad、Apple Watchなど、アップル製品の管理や連携がしやすいのもMacですね。

人気DAWソフトランキング2021年 結果発表!7526人に聞きました
https://sleepfreaks-dtm.com/dtm-materials/2021-daw-soft/
によると
Cubase、Logic Pro、Studio One、Ableton Live、FL Studioといった感じです。
FL StudioはLifeTime Upgradeっていうのを付けるとずっとアップデート無料になるという恐るべき仕組みがあるので
EDM系ならお勧めです。
個人的にはReason+(サブスクリプションで全ての楽器、エフェクター、サウンドパック使い放題)もプッシュしたいのですが、
国内ユーザー全然いませんね・・・

機能が限定されてますが、完全無償のDAWソフトなんてのもあります。
Studio One Prime
https://www.mi7.co.jp/products/presonus/studioone/prime/
Cakewalk by BandLab(SONAR Platinum を無償化した物。プラグインのバンドルは少ないが、機能は最上位版)
https://www.bandlab.com/products/cakewalk

Macの場合

ラインナップは小型デスクトップのMac mini、ディスプレイ一体型デスクトップのiMac、ノートブックのMac Book AirとPro、
デスクトップ型Mac Studio、最上級のMac Proがあります。
※ Macの製品寿命はアップルケアに入って最大3年。macOSの寿命も3世代まで。
作りが特殊すぎて壊れたら終わりです。3年で買い替えと考えてください。


Mac mini

Mac mini

CPUはApple Silicon(M2またはM2 Pro)
メモリーはCPU内蔵(LPDDR5)、GPUはCPUに直結、SSDはシステムボードに直接付いていて、いじれません。
スペックは購入時に覚悟を決めて勝負してください。また、アップルケアに入った方がよさそうです。
メモリーは16GB、SSD 1TBに増量と言ったところが手堅いです。(チップの枚数の違いで512GBと1TBではスピードが倍違う)
SSDは容量が多いほど、スピードが速くなり、壊れにくくなりますが、何にせよシステムボード直付けなので一発勝負です!
SSDの死はMac miniの死亡を意味しますので、バックアップは必ずTime Machine機能等で取りましょう。

CPUコアは4コアが高効率コア、残りがハイパフォーマンスコアです。
Appleのページに載ってるCPUコア数から4引いた数字がDAWに関係するハイパフォーマンスコアです。

ディスプレイ、マウス、キーボードは付いてこないので、自分で用意します。
ディスプレイはHDMI接続、マウス、キーボードはBluetoothを使って無線接続で良いでしょう。

予算が厳しい場合、USB-C接続でSSDを外付けにする手もあります。(M.2 NVMe SSDを変換してUSB-Cストレージにする)


Mac Book Air / Pro

ノートブック型Macです。M3、M3 Pro、M3 Maxプロセッサーでかなり強力です。(Air はM1とM2のみ)
Mac Book Pro

前面カメラ用ノッチが残念ですが、ダークモードで目立たなくさせれば良いでしょう。

CPUコアはハイパフォーマンスコア、高効率コアと2種類が搭載されています。
DAWに関係するのはハイパフォーマンスコアです。

メモリー(LPDDR5)、GPUはCPUに直結、SSDなど、全てがシステムボードに直接付いていて、いじれません。
どれか壊れたらアウトです。
スペックは購入時に覚悟を決めて勝負してください。また、アップルケアに入った方がよさそうです。

予算が厳しい場合、持ち運びを妥協してUSB-C接続でSSDを外付けにする手もあります。(M.2 NVMe SSDを変換してUSB-Cストレージにする)


iMac

一般向けのディスプレイ一体型デスクトップMacです。ってか薄っ!
パネルは4.5K Retinaで、解像度は4,480×2,520ドット。
iMac
Apple Silicon(M3プロセッサー)を使用しているマシンです。(CPU、GPU、メモリーはチップに内蔵)
メモリー増設、SSD換装などは不可能なので、スペックは買うときに覚悟決めて勝負してください!
DAWで使用するならメモリは16GBか24GBにしましょう。

予算が厳しい場合、USB-C接続でSSDを外付けにする手もあります。(M.2 NVMe SSDを変換してUSB-Cストレージにする)


Mac Studio

M2 Max、M2 Ultraプロセッサー搭載のかなり強力なデスクトップMacです。
Mac Studio

M2 MaxはCPUコアは4コアが高効率コア、残りがハイパフォーマンスコアです。12コアであれば8コアがDAWに関係のあるコアです。
M2 UltraはM2 Maxを二つ直結した物で、単純にMaxを倍にしたものです。24コアであれば16コアがDAWに関係のあるコアです。

メモリー(DDR5相当)、GPUはCPUに直結、全てがシステムボードに直接付いていて、いじれません。SSDも恐らくユーザーは触れないでしょう。
どれか壊れたらアウトです。
スペックは購入時に覚悟を決めて勝負してください。また、アップルケアに入った方がよさそうです。

ディスプレイ、マウス、キーボードは付いてこないので、自分で用意します。
ディスプレイはHDMI接続、マウス、キーボードはBluetoothを使って無線接続で良いでしょう。

予算が厳しい場合、USB-C接続でSSDを外付けにする手もあります。(M.2 NVMe SSDを変換してUSB-Cストレージにする)


Mac Pro

プロ用ワークステーションMac Proです。私、正面は気持ち悪くて直視出来ないので横からの写真です。
M2 Ultra CPUでPCIe gen4の拡張スロットx6、PCIe搭載型超高速SSDを搭載可能かがStudioとの違いとなります。
Mac Pro
PCIeの拡張を利用する必要があるかで決めてください。多分要らないと思います。

自分でメモリやSSD増設とか不可能と考えてよいです。修理も無理でしょう。
使ってるパーツが何から何までプロ用なので、買うときに必要なスペックを気合い入れて決めて買いましょう。
Apple Careは必須でしょう。

DAWの場合、Mac Studioで性能は十分だと思われます。


ソフトウェアについて

ソフトウェアはAppStoreで無償のGarage BandやLogic Pro(30000円)があります。


Windows機の場合

PC-soft

ノート型、デスクトップ型、各社色々出していますが、正直余計なハード、ソフトを入れすぎです。
まず、余計なソフトを削除する作業から始めないといけない上に、どれを削除したら良いのか判断に迷う事もあります。

絶対に笑ってはいけない富士通パソコンのプリインストールアプリ一覧www

PC-soft2


自作?作って貰う?(BTO パソコン)

個人的には次の章で紹介しますが、自分でパソコンを作ってしまった方が不具合の少ないDAW用パソコンが作れます。
しかし、自分で作るとなると、敷居が高いのも事実。だったらプロに作って貰いましょう!という事でBTOパソコンを勧めてみます。
BTOとは「Build to Order」の略で注文を受けてから組み立てが行われる生産方法の事です。ショップブランドパソコンなんて言い方もします。
欲しいパーツをチョイスしてプロに作って貰うのです。
BTO PC

次の章でパソコンを自作する人の為にパーツの選び方を書いてるのでそれを見てみてください。
出来合の物をそのまま注文せず、必ずカスタマイズしてください。

今、秋葉原のPCショップはドスパラ(サードウェーブ)、ツクモ(ヤマダ電機系)、パソコン工房のiiyamaブランドPCなどがあります。


メーカー製ゲーミングパソコン

HP OMEN 25L
実はHP OMEN、Lenovo Legionなど海外メーカーのゲーミングパソコンでもなかなかの性能で値段も妥当な製品があります。
https://jp.ext.hp.com/gaming/personal/omen/
https://www.lenovo.com/jp/ja/legion
HP OMEN 25L、Lenovo Legion T570iで十分です。
ただ、なんか本体ビカビカ光らせるのが流行ってるみたいです。設定でビデオカード以外のLEDを黙らせることは出来るようです。


ビジネス向けパソコン

店頭で売っている一般向けパソコンではなく、法人、SOHO向けパソコンでも良いかも知れません。(法人500名以下向けとかなっている物)
ビジネス向けなので、クリーンインストールしてもドライバーが全て提供されているのでクリーンな環境が低価格で手に入ります。
business-pc
有名どころで、DELL、HP、Lenovo、Mouse Computer、Epson Directなど。
DAW用なので、カスタマイズしてCPUは高めの物をチョイスしてください。メモリやSSDは市販の安い物に交換可能です。


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