シンセサイザー研究室

シンセを買う(初心者向け)

とりあえず4台紹介しておきます

ぶっちゃけ、どちらのシンセサイザーもプロ向け用と大差無い音が出ます。

最近の低価格シンセサイザの心臓部は、上位機種の技術や波形データを流用して作られています。
鍵盤の違いやボディの材質、機能の省略、電源をACアダプタ化する等で、なんとか差別化を図っている感じです。


Roland FA

Roland FA-07

詳細はこちら
https://www.roland.com/jp/products/fa_series/

ローランド最新のワークステーションです。
16パートマルチティンバーでSuper Naturalアコースティック、Super Naturalシンセサイザー、PCM音源(XV-5080と拡張波形)が自由に設定可能です。
16パートそれぞれにエフェクターを独立して設定出来るのも特徴です。

鍵盤はFA-06は61鍵、FA-07は76鍵、FA-08は88鍵と3種類ありますが、全部違います!
FA-06はシンセ鍵盤(おもり無し)、FA-07は白鍵盤におもりを付けたシンセ鍵盤、FA-08はピアノタッチ鍵盤です。
ローランドはシンセ鍵盤作るのやめてしまったので、06と07の鍵盤はイタリアのFatar社製になってます。
FA-06は白いモデルもあります。

中身はラック型音源「INTEGRA-7」の機能縮小版です。
「INTEGRA-7」から3Dサウンド機能(Motional Surround)、SRX拡張ボード12種類、Super Naturalアコースティックのうちキーボード音色以外が省略されています。
その代わり、PCMドラム波形が追加され、SP-404相当のサンプリング機能、トータルエフェクターが追加になっています。
また、PCM拡張スロットが2個あり、ローランド公式サイトAxialから波形及び音色データをダウンロードして格納出来るようになっています。
現在、以下のデータがダウンロードできます。
・EXP-01 Dance Trax Collection
・EXP-02 Keys Collection
・EXP-03 World Collection
・EXP-04 Concert Piano Collection
・EXP-05 Electric Piano Collection
・EXP-06 Studio Collection
・EXP-07 Brass Collection
・EXP-08 Strings Collection
・EXP-09 Complete Piano Collection
・EXP-10 Orchestra Collection
・EXP-11 Analog/Digital Vintage Synth Collection
SRXボードのデータ再編集版なのですが大体網羅されてる感じでしょうか。

Super Naturalシンセサイザーは「INTEGRA-7」搭載の物と全く同じ(PCMも使える)な為、「INTEGRA-7」から音色データをインポート可能。
PCM音源部もXV-5080と全く同じなので、90年代、2000年代前半から最新の音まで幅広くカバー出来ます。
Super Naturalアコースティックもピアノ、オルガン、エレピ、クラビ、ストリングス等、キーボード系はしっかり抑えてあります。
16パートもあるので、音色の作り方で最上位機種Jupiter-80を越えた音色作りも出来ます。

USBオーディオMIDIインターフェース機能もあるので、マイクやギターの音を録音したり、PC用音源としても使えます。

同時発音数が128音であり、プロ顔負けのシンセサイザと言えます。
PCとの親和性も重視されており、DAWソフトウェアのリモートコントロール機能が充実、オーディオインターフェイスにもなるところがポイントです。 軽量化されているので、持ち運びも楽です。
シーケンサーも付いていますし、鍵盤が弾けなくてもステップレコーディングで打ち込めます。マイクロスコープで細かい修正も可能です。


YAMAHA MODX

YAMAHA MODX

詳細はこちら
https://jp.yamaha.com/products/music_production/synthesizers/modx/index.html

MODX6、MODX7がセミウェイテッド鍵盤で、MODX8がGHSピアノ鍵盤です。
ヤマハはピアノ、管楽器、木管楽器、パーカッション、ギター、ドラムまで 「本物の楽器」を作ってるメーカーです。
本物のヤマハの楽器を録音した音がするのが最大の魅力です。

中身は最上位機種「MONTAGE」の機能縮小版です。
とはいえ、収録されているPCM波形はMONTAGEと全く同じで、FM-Xという8オペレータの強力なFM音源も搭載しています。
シンセサイザーとしての音作りの自由度も最上位機種MONTAGEと全く同じです。
下で紹介しているMOXFの波形も全て搭載しており、音色に互換性もあります。
本物の楽器を作っているメーカーなので産地直送のリアルな音が沢山入っています。
容量も大容量で、どんなジャンルもこなします。ピアノ、ギター、フルートやブラス、 パーカッション系波形の充実度は突出しています。
AWM音源は8種類の波形を1セットにして1ボイスとなっているので8つ音を重ねても良いし、 鍵盤を弾く強さで切り替えれば8段階までOKということになります。
音色は16パートまで重ねたり出来ますし、16パートマルチティンバー音源としても使えます。
各パートにAWM音源、FM音源どちらも設定可能です。4パートで作成すると、
音色切り替えの時にスムーズに音が繋がる「SSS (Seamless Sound Switching)機能」が使えます。

フィルタ、エフェクト等のエンジンも秀逸で、今まで培ってきたヤマハのノウハウが凝縮されています。

USBオーディオMIDIインターフェース機能もあるので、マイクやギターの音を録音したり、PC用音源としても使えます。

MONTAGEとの違いは以下の通りです
 ・大幅な軽量化
 ・物理ボタンやノブ、スライダーの省略
 ・キーボードの品質(アフタータッチ無し)、ホイールの位置
 ・FM-Xは発音数が64音
 ・エフェクタが12個+AD/DA用1つと減り、音切れ防止機能が最大4パート構成の音色までとなっている
 ・ユーザー用フラッシュメモリが1GB
 ・AD/DAコンバータの質
 ・USBオーディオインターフェイス機能の違い(44.1KHz固定、パート数)
など大分変ってますが、それでもMONTAGEと比べて遜色無い音が出ます。

最大同時発音数がPCMが(ステレオでも)128+FM-Xが64となり、プロ顔負けのシンセサイザと言えます。
Cubase AIも付属しています。
軽量化されているので、持ち運びも楽です。
シーケンサーがMOXFにはありましたが、MONTAGE同様簡易シーケンサーになってます。
MONTAGE、XS以降のMOTIF、MOXFの音色データと互換性があり、読み込ませることが可能です。
FM ConverterでDX7などの音色データを変換出来るところもMONTAGEと一緒です。
MODX ConnectでDAWからVST3として扱えるソフトもあります。

※ シェアウェアで音色エディタは存在します。
MODX Tools
http://www.jmelas.gr/montage/


YAMAHA MOXF

YAMAHA MOXF

詳細はこちら
https://jp.yamaha.com/products/music-production/synthesizers/sy-moxf/

2018年秋にMODXシリーズが発売され、音的にはMOXFも含んでいる為、MODXの方をお勧めしますが、以下の特徴があります。
・価格が安い
・軽量コンパクト
・操作性、音色作成の難易度がMODXよりは優しい
・シーケンサーが簡易シーケンサーではなくステップ入力もあり、弾けなくても本体だけで曲を作れる

中身は上位機種「MOTIF XF」の機能縮小版です。
とはいえ、収録されているPCM波形はMOTIF XFと全く同じで、 シンセサイザーとしての音作りの自由度も最上位機種MOTIF XFと全く同じです。
本物の楽器を作っているメーカーなので産地直送のリアルな音が 沢山入っています。
容量も大容量で、どんなジャンルもこなします。ピアノ、ギター、フルートやブラス、 パーカッション系波形の充実度は突出しています。
波形は8種類を1セットにして1ボイスとなっているので8つ音を重ねても良いし、 鍵盤を弾く強さで切り替えれば8段階までOKということになります。 パフォーマンスモードという特殊なモードを使えば4ボイスまで重ねることが可能です。

フィルタ、エフェクト等のエンジンも秀逸で、今まで培ってきたヤマハのノウハウが凝縮されています。
インサーションエフェクトが8個も同時に使えるところも良いでしょう。

Flash ROM ボード(FL512M/FL1024M)を装備出来ます。(別売)1度書き込めば不揮発なので、次回起動時に即使えます。
ヤマハのサイトで、波形データ集(480MB)ステージピアノCP1(120MB)が無償ダウンロード出来ます。
サードパーティ製有償波形データを追加することも可能です。1枚しか付けられないのでFL1024Mを増設したいところです。

USBオーディオMIDIインターフェース機能もあるので、マイクやギターの音を録音したり、PC用音源としても使えます。

MOTIF XFとの違いは以下の通りです
 ・シーケンサーにステップ録音がある(鍵盤が弾けなくても曲を打ち込める)
 ・新開発のセミウェイテッド鍵盤(MOXF6)とGHS鍵盤(MOXF8)※アフタータッチは無し
 ・50%軽量化
 ・サンプリング機能は省略
 ・Flash ROMスロットが一つになっている
 ・DAW / VSTソフトウェアを操作するためのリモートコントロール機能搭載
 ・VSTソフトアナログシンセ「Prologue」、オルガンエミュレーター「YC-3B」使用権が付属

発音数がMotif XFと同じ128音であり、プロ顔負けのシンセサイザと言えます。
PCとの親和性も重視されており、DAWソフトウェアのリモートコントロール機能が充実、オーディオインターフェイスにもなるところがポイントです。 PC用音色エディタ、Cubase AIも付属しています。
軽量化されているので、持ち運びも楽です。
シーケンサーにステップ入力機能が復活しているのもポイントです。


KORG KROME

KORG KROME

詳細はこちら
http://www.korg.com/jp/products/synthesizers/krome/

コルグのエントリーユーザー~中級者向けシンセサイザです。

中身は2007年登場のフラッグシップ機「M3」と同等性能のPCMシンセサイザーです。
とはいえ、収録されている内蔵PCM波形は最新機種KRONOSから持ってきており、 特にピアノ、エレピ、ドラムスが強化されています。
上位機種KRONOSと同じ48khzの高音質PCM波形、シンセサイザエンジン(発音数もM3と同じ)、エフェクタ等妥協は一切見あたりません。
ですから、低価格であっても、決してプロ用シンセサイザーに劣る音はしません。
パフォーマンスモードを使えば16プログラム重ねることが可能です。

フィルタ、エフェクト等のエンジンも秀逸で、今まで培ってきたコルグのノウハウが凝縮されています。
エントリー向けなのにエフェクターがインサーションx5、マスターx2、トータルx1とM3と全く同じなのが凄いところです。

さらにワイドのカラー液晶タッチビューインターフェイスを装備しており、視認性、操作性も向上しています。
シーケンサーにピアノロール形式が加わってる辺りまでM3と一緒です。

M3との違いは以下の通りです
・パワーアップし、8段階ベロシティになっている。同時発音数はM3と同じ120音!
 ・収録波形はKRONOSから流用(特にピアノはKRONOSのSGX音源、エレピ、ドラムスもKRONOSから流用か?)
 ・M3の拡張性(EXB-RADIAS搭載スロット、サンプリング機能とオーディオイン端子、Firewire)が削除された
 ・KARMAが無い(RPPRというアルペジエータは装備)
 ・セミウェイテッド鍵盤(ナチュラルタッチ鍵盤という上位機種より安っぽい物)または88ピアノ鍵盤 ※アフタータッチは無し

この値段でPCM音源部も手抜き無しだし、カラーのタッチパネル付きは超良心的です。PC用音色エディタもフリーでダウンロード出来ます。
軽量化されているので、持ち運びも楽です。
プロ用シンセサイザーの仕様を何も考えないでエントリーモデルに持ってきているので難易度はすこぶる高いですが
頑張れば、プロ顔負けの音が出ます。


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