シンセサイザー研究室

KRONOS FAQ


全般


タッチパネル、ダンパーペダルの調子がおかしい

OSリストア、アップデートを行った後などにキャリブレーションがずれる事があります。
その場合、Global ページのメニューに「Caliblation」の項目があるのでそこでキャリブレーションを調節します。
※ 終わったらWrite Global Settingでセーブしましょう。


オプション品について


ダンパーペダルの動作が逆になる

コルグ製のダンパーペダルを使っている場合は問題ないですが、他社製(例えばヤマハ)の場合、極性が逆な事があります。
その場合、[GLOBAL]スイッチを押してグローバルセッティング画面の下のタブ「Controllers/Scales」→上のタブ「Controller」の
「Damper Polarity」を「(-)KORG Standard」から「+」にします。

USBデバイスについて

USBメモリ、USB HDD、USB Floppy Drive、USB CD-RW、DVD等の光学ドライブが使えます。
USBメモリ、USB HDDの場合、フォーマットがFAT16かFAT32でないと駄目です。 NTFSやexFATは読めません。普通はFAT32で良いと思います。
CD-Rに書き込む機能はありますがDVDに書き込む機能は無いようです。

KRONOS/NAUTILUSで書き込んだデータを他のデバイスで読めるようにするには、ISO9660規格にコンバートする必要があるようです。
また、Audio CDを作成するには、曲を2チャンネルにミックスしてWAVファイルにする必要があります。
48KHzのファイルを44.1KHzにコンバートしたりCDをファイナライズしたりする機能はあるようです。詳しくは説明書を読んで下さい。

面倒だと思ったら、USBメモリにセーブしてPCで編集した方が早いでしょう。


KRONOS/NAUTILUSの仕様について


バーチャルメモリって何?

メモリーは普通のRAMとバーチャルメモリの2種類あります。
バーチャルメモリはSSDに波形を格納し、そこから直接読んで音を再生する仕組みのようです。

最大発音数について

エフェクトやEXiの利用状況によって上下します。また、ウェーブシーケンスはマルチサンプルと比べて2倍消費する点も注意です。
CPU負荷はPlayタブ>Perf Metersタブにあるリソースメータと数値で判ります。
音切れする事は滅多無いと思いますが、Timber Priority(優先順位)を決める事も出来ます。詳しくは説明書を読んで下さい。
エフェクトの負荷は必ず1.0%とは限らず、小数点以下は切り捨てて表示してるようです。

EXiのバンクを増やしたい

USERのバンク設定でPCM(HD-1)音色のバンクか、EXiのバンクか決める設定があります。
KRONOSの場合、初期状態だとU-AとU-GバンクがHD-1、他のUSERバンクがEXiバンクになってます。
NAUTILUSの場合、初期状態だとA~EがEXiバンク、F~OがHD-1バンク、P~RがEXiバンク(初期状態)、S、T、小文字a~tがHD-1バンク(初期状態)になってます。
バンクの設定はグローバルセッティング画面に入り、Basicタブを選んで、右上の「▼」からSet Program User‐Bank Typeを選び、
各バンクをHD-1かEXiに変更します。その際、全てのデータが初期化されてしまうのでバックアップを取ってから行って下さい。

KRONOS Ver1.5からバンクが7つ増えました。(AA~GG。例えば INT AとUSR A を同時押しで「USR AA」となります。)

NAUTILUSは大文字A~T、小文字a~tまでバンクがあり、自由に読み書きできます。

HD-1とEXiを同時使用したい

同時使用は出来ない仕様になっています。同時使用する為にはコンビネーションを使います。
ただし、裏技的な物はあります。
EXiは最高2つまで重ねて使えます。SGX-2、EP-1、AL-1、CX-3、STR-1、MS-20EX、PolysixEX、MOD-7とありますが、
AL-1とCX-3を重ねて使ったりAL-1を2個使ったりということが可能です。
HD-1音源と重ねて使いたい場合はSTR-1かMOD-7を使ってPCM音源を無加工で(またはフィルタ通して)出力するなどの工夫で使えます。
例えば、MOD-7で、全てのオペレータのオシレータを「OFF」にし、PCM>フィルタ>ミキサーとコードを繋げれば一番負荷が掛からない状態で PCMが使えます。ただし、ウェーブシーケンスやステレオのPCMが使えません。また、最大発音数が制限される事があります。

互換性について

OASYSのデータはKRONOSで全て読めます。(波形についてもOASYSのプリセットROM、EXs1~3まで全て同じ為)
SONGデータはシーケンサーの分解能が違うため自動的にコンバートされます。(OASYS:192 > KRONOS:480)
OASYSとKRONOSのプリセット音色は異なるため、音色データも一緒にロードする必要があります。
逆にKRONOSからOASYSへのデータ受け渡しは出来ません。

KRONOSとNAUTILUSの互換性はKRONOSのデータをNAUTILUSに読み込ませる事は可能で、逆は読めません。 KRONOSと収録されているPCMデータが違うのでKRONOS Sound Pack for NAUTILUS(EXs315~320)(有料)が必要です。

EXsタイトルを1つ購入するごとに、購入者が所有している3台までのKRONOSシリーズおよびNAUTILUSシリーズで使用できるようになりました。
なのでKRONOSで買ったライブラリはNAUTILUSに乗り換えても使えます。(2台持ち、3台持ちでも使いまわせる)


音作り全般


音がインサーションエフェクトを通らない

ルーティング設定のBus Selectで「L/R」になってるところを「IFX1」等にしてやらないとIFXを通りません。

フィルタEGの設定が反映されない

Intensityの値がゼロになってませんか?
例えばローパスフィルタのフリケンシーを0にして、隣のタブ「Filter Mod」のページでFilter EGのIntensityの値を+99とかに上げてください。

OASYSやM3にあったベロシティパッドってKRONOSに無いの?

実はバーチャルパッドとして実装されています。
virtual-pad
Basic / Vectorタブ>Padsタブで設定して演奏出来ます。
ベロシティパッドに鍵盤を使ってコードを登録したい場合、左上にある「CHORD ASSIGN」ボタンを押した後に鍵盤でコードを押さえて覚えさせた後に 登録したいベロシティパッドを押します。
※ コードを押さえた際のベロシティも記録してます。
「Enable Pad Play」をオンにするとバーチャルPadで演奏出来ます。その際、ベロシティの強さは押す場所で決まります。
縦方向で上の方を押すと強く、下の方を押すと弱く演奏されます。 叩いたり強く押したりしないで下さい。軽く押さえれば鳴ります。
登録したベロシティで鳴らしたい場合は「Fixed Velocity」ボタンを押します。

Ver1.5からKORG nano PAD2などを直接接続し、PADの代わりに使えるようになりました。

AL-1などでフィルタをパラレルで使ってるのにフィルタBを通った音が鳴らない

パラレル接続の場合、ミキサーページにある「Balance」の設定を50にしないとA/B両方のフィルタに入力信号が入りません。
このバランスというパラメータをAMSで変化させるとフィルターAとBの間をクロスフェードさせることも可能です。
LFOとか設定すると面白いかも。片方のオシレータをA、もう片方をBに入れるといったレイヤーサウンドも可能です。
フィルターをシリアル接続する場合バランスを0に設定することでフィルタAに入った後Bに入るようになります。

鍵盤やバーチャルパッドでウェーブシーケンスを鳴らすと鳴りっぱなしになる

ウェーブシーケンスはグローバルセッティングで作ります。
ここで注意点があって、音は直前で選んだプログラムやコンビネーションの設定を使用して鳴ります。
うっかり、ドラムセットのプログラムを選んだ状態でグローバルセッティングに入ると、ドラムセットの再生モードは基本的にHOLDなので 鳴りっぱなしになってしまいます。

ドラムセット作成時、フィルタやエフェクトの設定がおかしい

オリジナルドラムセットはグローバルセッティングで作ります。
オリジナルドラムセットを作る場合、プログラムでドラムセットを選んで作る必要があります。
選んだプログラムのフィルタやエフェクタの設定が反映されます。
ドラムセット以外のプログラムを選んだ状態でドラムセッティングに入ってしまうとセッティングが変になってしまいます。

ドラムセット作成時、鍵盤でエディットするキーを選択したい

「Enter」キーを押しながら鍵盤を押せばエディットしたいキーになります。

コンビネーションの設定状態を使ってシーケンサで演奏を記録する

「Enter」キーを押しながら「Rec/Write」キーを押すと、選ばれたコンビネーションの設定を使って録音モードになります。

メトロノームの音にTFX(トータルエフェクト)が掛かってしまう

仕様です。曲を打ち込む際はTFXをオフにして作り、後ほどTFXを設定してくださいとのことです。
もしくはインディビジュアルアウトで外に出すという手もあります。


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