Electribe MX 研究室

※ 電源投入後は真空管が暖まるまで1分程お待ち下さい。


Electribe MX概要

Electribe MX(EMX-1)KORGの作ったダンス・ミュージック用プロダクション・ステーションです。

詳しくはココへ
http://www.korg.co.jp/Product/Dance/EMX-1/

electribe valveforce

■音源
音源はMMT (Multiple Modeling Technology)という16タイプのアルゴリズムを備えたシンセサイザー+PCM(16bit 44.1KHz)を装備。
シンセサイザーは4タイプのマルチモードフィルター、歪みを発生させる「ドライブ回路」がパート毎に用意されています。
Glide(ポルタメント)させたり、EGで減衰の仕方を調整するなど、最低限の機能は備わっています。
モジュレーション(LFO)機能も備えているので、様々なパラメーターに揺らぎを与える事が可能です。
変化が判りやすいパラメータを厳選してツマミに配置してあるので、直感的に音作りが可能です。

※ 2006年には「RADIAS」というMMT音源を発展させたシンセサイザーが登場しました。
  Electribe MXはRADIASの親にあたります。

■エフェクター
エフェクターは16タイプの物を3つ装備し、直列に繋げたり、並列で同時に使用することが可能です。

■シーケンサー
シーケンサーはシンセパート5トラック、ドラムパート9トラック、それにアクセントパートという
パターン中で音を強調する場所を指定するトラックがシンセパートとドラムパートそれぞれに1つずつあります。
これら、計16トラックを使って演奏パターン(最大8小節)を作ります。※ 変拍子の打ち込みも可能です。
演奏パターンをソングモードで順番に並べるだけで曲が簡単に作れます。

■その他の特徴
●真空管
見た目一撃で判る大きな特徴が上の方にある「VALVE FORCE」という真空管。
左音声、右音声それぞれの出力直前に真空管を通す事で、太くて温かみのある音が出せます。
「Tube Gain」ツマミをひねることで独特の歪が加わり、迫力のある音になります。

●モーションシーケンス
演奏しながらツマミをひねると、そのどうひねったかをリアルタイムに記憶してくれるモーションシーケンスという機能を備えてます。
これにより、演奏中に音が左右に飛び交ったり、エフェクトのパラメータを変えたり、エフェクタのスイッチをオンオフさせたり、
フィルタの設定を自由に動かして記憶させることが可能です。
ソングモードでもツマミの動きやパートのミュート、テンポの変更、ドラムやシンセサイザのキーを使った演奏を記憶してくれるので
ただ、パターンを並べるだけでなく、バリエーションを簡単に増やすことが可能です。

●アルペジエーター
スライダーとリボンコントローラはアルペジエータの制御に使用します。
スライダーでフレーズを変化させ、リボンコントローラでゲートタイム(鍵盤を押してる時間)を制御します。
※ 設定でスライダとリボンコントローラの機能を逆に出来ます

●外部音声入力端子、インディビジュアルアウト端子装備
メインアウトとは別に真空管、内蔵エフェクターをスルーする2系統の独立オーディオ出力が可能です。
オーディオインはモノラル、シンセパートの「audioin + comb」選択時に
コムフィルター→マルチモードフィルター→エフェクター→真空管といった加工が可能です。

以上のように、直感的で非常に判りやすい操作性とコンセプトを持ったダンスミュージック専用グルーブボックスです。
トランス、アンビエントなどのテクノ系、HipHopなど踊る系の音楽に最適です。
Electribeシリーズを知っている人であれば
「EA-1、ER-1、EM-1の3機種を高音質化し、高度にまとめてパワーアップさせた物」
と言えば判りやすいでしょうか。


音を聴いてみる

デモ1
ヘッポコデモ曲
「コード」というオシレータで和音を鳴らしてるのですが、コードのパラメータに対してノコギリ型のモジュレーションを掛けてます。
ヘッポコメロディはリングモジュレーションが掛かってます。ヘッポコシーケンス音はPANのノブを動かして左右に移動してます。

デモ2
シンクモジュレーションのデモ
オシレータシンクでノコギリ型のモジュレーションを掛けてます。スピードをノブでコントロールしてます。

デモ3
フォルマントオシレータのデモ
ヘッポコメロディがフォルマントオシレータです。フォルマント成分をノブでコントロールしてます。

デモ4
シンセパーカッションのデモ
MMTシンセサイザだけでシンセパーカッションを演奏しています。
キック、スネア、ハイハット、エレタムとEA-1、ER-1と同じ事が余裕で出来ます。
ドライブで歪ませたTB-303風のシンセも鳴ってます。

デモ5
アルペジエータのデモ(その1)
プリセットパターンでスライダを上下に適当に動かしてます。

デモ6
アルペジエータのデモ(その2)
JAZZ風プリセットパターンでスライダを上下に適当に動かしてます。
シンセソロ弾いてるみたいです。適当なんですが。

デモ7
「ゼビウス」です。ファミコン20周年おめでとうございます。
作ったのは2小節のパターン1個のみです。
あとはパートをミュートしたりエフェクタのスイッチをオンオフしたり、リアルタイム演奏したりしてバリエーションを増やしてます。

デモ8
「ハッピークリスマス」
クリスマスの曲をハッピーなテクノにしてみました。
後半は「きよしこの夜」と「真っ赤な鼻のトナカイさん」が重なってます(^^;;
リズムがスイング機能で跳ねてます。


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